月刊誌『生命の光』創刊者・手島郁郎(1910~1973年)は、少年のころからキリストの信仰をもち、内村鑑三や賀川豊彦らの影響を受けました。そして無教会主義に傾倒し、郷里の熊本で集会を開くなどしていました。

1948年、敗戦後の日本が連合国軍の占領下にあった時、現地の実情を無視した軍政官の横暴な政策に抵抗した手島に、捕縛命令が出されます。人里離れた阿蘇の山中に逃れ、助けを祈っていた時、手島は神と出会い、御声を聞くという体験をしました。

そのことを契機に、営んでいた事業をなげうち、「イエス時代の原始福音に帰れ」と訴えて伝道を始め、同年10月に『生命の光』誌を創刊しました。